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鈴鹿セブンマウンテン・ファストパッキング【5】

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前回【4】の続きです。

予定よりかなり時間がかかってしまいましたが(笑)鈴鹿セブンマウンテンの旅も今回が最終回!

 

s7m-42

御在所岳の頂上で色々と楽しんだ僕達一行は、いよいよ残りの2座に挑みます。

まずは御在所岳から武平峠に標高を下げ、そこから鎌ヶ岳へアタック。

武平峠を挟んだ御在所側から眺める鎌ヶ岳は、他のセブンマウンテンとはまた違った威厳を感じる山。

標高は1,161mしかない低山とは思えないほどカッコいい山です。

 

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御在所から武平峠への道はかなりザレていて滑りやすいので慎重に下ります。

 

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武平峠を経由して鎌ヶ岳への登り。

鈴鹿セブンマウンテンの南部は風化が進んでいる所が多く、とにかくザレ場が多い。

鎌ヶ岳はそれに岩場も合わさって、なかなかに登り応えのある山です。

ちなみに写真右上に見える岩場が頂上に至る核心部。

 

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ザレ場と岩場と鎖場をやり過ごし、セブンマウンテン6座目の鎌ヶ岳を無事登頂!

 

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そして鎌ヶ岳から入道ヶ岳へのルートには、鎌尾根と呼ばれる細尾根のアップダウンが待ち構えます。

写真からは伝わりませんが、この日も風が強かったので、細い尾根のザレた下りにはかなり神経を使いました。

 

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まるでイタリアンジェラートの様な尖った尾根道。

巻き道が付いているので岩をよじ登る訳ではありませんが、疲れた体には堪えるアップダウンです・・・。

 

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鎌尾根を通過中。

御在所岳までの穏やかな山容とは一変して、鎌ヶ岳周辺は荒々しい山の雰囲気を楽しめます。

繰り返しになりますが、鈴鹿セブンマウンテンは本当に一つ一つの山に個性があって飽きる事がありませんね!

 

s7m-51

紅葉した木々と岩場、青空のコントラストが本当に綺麗なトレイル。

 

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水沢岳の手前で現れる風化したザレ場の急斜面。

かなり滑るので、足の置き場に注意して慎重に登ります。

 

s7m-53

上から見ると結構な斜度・・・。

下りだったらどうしましょうかって感じですが、脇に巻き道も付いていたのでおとなしくそちらを使いましょう(笑)

 

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水沢峠を越え、いよいよセブンマウンテン最後の1座でありゴールとなる入道ヶ岳へ至る道。

崩壊が進んだ細尾根が続くので気は抜けません。

 

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2日間の疲労も感じていましたが、こうして不意に現れる景色がそれを忘れさせてくれます。

 

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岩倉尾根の細かいアップダウンを繰り返しながら、最後の一踏ん張り。

 

日没まではあと僅か。

何とか明るいうちにゴールしたい一心で歩を進める。

 

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鈴鹿の山々が夕日に赤く染まり始めたその時、木々の切れ間から入道ヶ岳のピークに建つ鳥居が視界に飛び込んで来た!

 

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思わずみんな走り出す!

これ以上無い最高のタイミングで旅のフィナーレを迎えられる事、そしてやり遂げた達成感に喜びが溢れ出し、歓喜の雄叫びを上げながら最後の斜面を駆け上がっていく。

これを登り切ったら、長く、険しく、最高に楽しい旅が終わりを迎える。

 

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互いの頑張りを称え、一緒にここまで来てくれた事に感謝し、目的を達成できた喜びを分かち合う瞬間。

 

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鈴鹿セブンマウンテンをコンプリート!

最高の仲間と過ごした素晴らしく濃密な2日間でした!

 

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眼前には鈴鹿山脈に沈んでいく夕陽。

そしてバックには明かりが灯り始めた街並み。

想像もしていなかった素晴らしいゴールが用意されていました。

何とも言えない充実感に浸る3人。

 

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今回の鈴鹿セブンマウンテン・ファストパッキングの旅を改めて振り返ってみると、これこそが自分の求めていた山行と言える旅でした。

体力、経験、知識、装備。

自分が持てる全てを注ぎ込んで山と向き合い(でも時にはゆるく・・・笑)、自らが設定した目標へ向かってチャレンジする意義を改めて強く感じた2日間。

記録も関係無く誰かに認められる必要も無い。

ただ単に自分達が山を楽しみ、自然が見せてくれる様々な表情に感動し、時には試されているかのような自然の厳しさに向き合う。

そしてそれらを自らの五感全てで体感したからこそ、この旅に大きな達成感を得られたんだと思います。

完走賞も認定証も何にも無いけど、僕達にとっては沈む夕陽と美しい夕焼け空こそが、山の神様が与えてくれた最高のご褒美でした。

 

日本には、100名山や日本アルプスだけでなく、鈴鹿のように身近にも素晴らしい山が沢山あります。

一つ一つは低山でも、それが繋がって山脈になっていれば、こんなにしんどい縦走が楽しめる(笑)

ピークを目指す登山も良いけれど、それを横に伸ばせば、身近な山もまた違う楽しみ方が出来るはずです。

 

これだから山は楽しい。

皆さんも記憶に残る山旅を!

 

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