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ムースコラム

登山の装備はこれで完璧!必須&便利アイテム、服装までをチェック

登山・ハイキング

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こんにちは!アウトドア用品専門店「MOOSE」の鈴木です。

 

この数年、老若男女問わず登山を始めたいという方のご来店が増えています。

 

登山は登るのは大変でも、登頂したときの達成感は格別!

自然を満喫できる登山ですが、天候が変わりやすい山を長時間歩くために、服装やアイテムがとても大切になります。

 

そこで今回は、登山のために必要なアイテムや服装、重ね着の仕方などをご紹介します。

持ち物チェックリストもありますので、登山準備にぜひ活用してみてくださいね。

登山に出かける男性

登山の装備、まずは服装からチェック!

山は標高が100m上がるたびに気温が約0.6℃ずつ低くなり、風速が1m増すごとに体感温度は1℃ずつ低くなると言われています。

 

気温差が激しい山を登るために、服装はとても大事です!

まずは基本の身につけるアイテムとして、何を準備すると良いかをみていきましょう。

 

登山に欠かせない3つの基本装備からチェック

登山の三種の神器といわれる「登山靴」「バックパック」「レインウェア」は、大切な基本装備になります。

山で安全に登山を楽しむためにも、この3つはまず揃えたいアイテムです。

 

登山靴

山では舗装されていない道を歩くため、靴選びは重要です。

目的の山に合わせた靴や、足に合う登山靴を選ぶことが大切なため、お店では実際に使用する靴下で試し履きをすると良いでしょう。

 

比較的な緩やかな登山道を長時間歩く場合や、荷物が軽い近郊の日帰り登山には軟らかめの靴を選ぶのも良いですが、天候が急変しやすく急登や岩場の多いアルプスを縦走する場合は、防水性が高く踵部分がしっかりと安定しているもの、十分な剛性があるソールを兼ね備えた靴がおすすめです。

 

バックパック

両手に荷物を持たずに済む、身体にフィットするバランスが取りやすいリュックを持ちましょう。

大きさは一般的に日帰りなら~20L程度、山小屋泊りの縦走で~40L程度、テント泊の長期縦走であれば〜100L程度まで様々あるため、目的に応じて選ぶと良いですが、最初に購入する場合は日帰り、小屋泊まり、どちらにも使える30L程度のものがおすすめです。

 

行動中の水分や頻繁に使用するアイテムが取り出しやすいように、サイドや正面にポケットが付いていたり、雨蓋と呼ばれるトップカバーが付いたタイプが便利ですよ!

 

レインウェア

山の天気は変わりやすいです。

防水透湿性の高い素材を使用したレインウェアは、雨具としてだけでなく風を防いだり体温を逃がさないようにする役割もありますので、必ず持っておきましょう。

 

 登山での服装や重ね着の仕方をチェック

登山では、体を濡らしたままにしておくことは大敵です。

雨や汗で濡れたウェアのまま風に当たると体が冷え、低体温症になる場合もあります。

服装や重ね着の仕方から防ぐことができますので、詳しく見ていきましょう。

 

基本の重ね着

 

【ベースレイヤー(アンダーウェア、Tシャツ)】

肌に直接触れるウェアのことを指します。

気温が高い夏山での行動時は速乾性の高いTシャツなどが良いです。

気温が低い時期や高所ではウールもおすすめです。

 

体温が奪われないように、汗をかいても素早く吸水し、早く乾く素材が良いでしょう。

濡れてしまった場合に備えて着替えも持っておきましょう。

 

【ミドルレイヤー】

主に気温が低い時期にベースレイヤーとアウターの中間に着込むもので、体温を調節する役割を果たします。

夏場でも高山に登る時や気温が低い場合は中厚手のフリースやウールなど、気温や天気によって使い分けると良いですよ。

 

【アウター】

外側に着るもので、簡単に言うと一番上に羽織る「上着」です。

風で体温が奪われるのを防ぎ、雨から体が濡れるのを守ってくれます。

防水性や防風性、透湿性のある素材を選びましょう。

 

雪のない季節は「レインウェア」、冬場は完全防水で透湿性にも優れた「アウターシェル」をアウターとして用いることが多いです。

 

汗や冷えを防ぐ「ベースレイヤー」、保温性を確保しながら汗も外に逃がす「ミドルレイヤー」、雨風から体を守る「アウター」の組み合わせで体温調節することを「レイヤリング」と言います。

登山では、天気や気候が変わりやすいため、レイヤリングで体温調節することがとても大切です。

 

その他の服装・アイテム

 

【パンツ】

岩場を登ったり足を上げることも多いため、立体的なつくりで伸縮性の高い素材を使った登山用パンツがおすすめです。

 

足を曲げ伸ばししやすく、ストレッチの効いた乾きやすい素材を選びましょう。

撥水加工がされているものも多く、多少の雨や汚れなら弾いてくれます。

 

パンツに比べて保護性能は落ちますが、気温の高い季節や低山などではショートパンツも良いでしょう。

 

【靴下】

夏場は速乾性の高い素材を使ったソックスや、靴内の蒸れを調節してくれる薄手のウールソックスが良いでしょう。

気温の低い時期や硬めのブーツを履く場合は、中厚手のウールソックスがおすすめです。

 

ソックスの役割は保温だけでなく、靴との隙間を埋めてフィット感を高めたり擦れを防ぐ効果もあります。

靴擦れやマメの原因となる蒸れを防ぐことも重要な役割です。

 

また、登山靴との相性は大切です。

ソックスの厚さで靴のサイズ感が変わりますので、試し履きをして確認しましょう。

 

【手袋】

手袋の役割は手の保護と防寒です。

 

指先や手の甲は寒さに弱く、夏場でも雨風に当たると固まって動かなくなります。

気温が低い時期は凍傷の危険もあります。

天候の急変に備えて必ず持っておきましょう。

 

また、転倒した際の保護や岩などの擦れ、日焼けを防ぐ目的もあります。

濡れると乾きにくい軍手などは避け、速乾素材の手袋と防水性のある手袋の2種類を持つと良いでしょう。

 

【帽子】

夏場は日差しを防ぎ、怪我や寒さからも頭部を保護してくれます。

素材も形状も様々なので、目的や好みに合わせて選ぶと良いですよ。

 

【ザックカバー】

荷物を濡らさないためにも、リュックの容量にあったカバーを用意しておくと安心です。

小型ザックや背面フレームの無いザックはカバーが合わない場合もあるので、その場合は防水のライナーをザック内に入れると荷物を濡らさずに済みますよ。

 

【レインスパッツ】

登山靴に雨が入るのを防ぎます。

また、朝露で濡れた草地やぬかるみを歩く場合でも安心です。

 

防水ではない靴の場合でも、スパッツがあるとゴミや泥の侵入を防ぐことが出来ます。

 

 

登山の装備で必須なアイテム、あると便利なアイテムを確認

登山をするのに大切なのは服装だけではありません。

必須アイテムも忘れずに準備しましょう。

また、あると便利なアイテムや緊急時に必要なアイテムも、あわせてご紹介します。

 

必須アイテム

ヘッドライト

山で暗くなったときのために、灯りはとても大切です。

ハンドライトなどもありますが、両手が塞がらないヘッドライトがおすすめです。

 

ご来光を見るために日の出から行動する場合や、テント場や山小屋でもライトは必須です。

 

登山地図、GPSアプリ

自分がどの地点にいるのか、どこを歩いているのか把握するために必要です。

スマートフォンのGPSアプリも便利なのでおすすめですが、電池切れの心配があるので、紙の地図とコンパスも用意しておくと安心です。

 

もちろん、地図とコンパスの使い方も最低限は知っておきましょう。

 

スマートフォン、バッテリー

万が一、助けが必要になった場合の通信手段として利用できます。

充電不足とならないないよう、バッテリーも持参しましょう。

 

水筒(水分)

水を持ち歩いていれば、水分補給だけではなく、怪我をした時の傷口洗浄や調理などにも利用できます。

真水とスポーツドリンクやお茶は分けて持つのが良いでしょう。

 

季節や移動距離、ルート途中での補給が出来るかどうかでも持っていく水の量は変わりますので、事前に調べておきましょう。

 

行動食

登山では大量のエネルギーを消費します。

歩きながらや小休憩の時に食べられる行動食でエネルギーを補給しましょう。

ナッツやドライフルーツなど、お好みのものを自分オリジナルに組み合わせたトレイルミックスもおすすめです。

 

非常食

遭難した場合など、緊急時に食べます。

火を使用せず食べられるもの、軽くて保存が効くもの、栄養価やカロリーが高いものを選びましょう。

 

ゴミ袋

自然保護のためにも、自分で出したゴミは山に捨てず持ち帰るのがマナー。

ラーメンのスープも、飲み干すか、ペーパーに吸わせてゴミと一緒に持ち帰りましょう!

 

健康保険証

登山は常に危険と隣り合わせです。

万が一病院に行くことになった時のために、健康保険証もしくはコピーがあると安心です。

 

あると便利なアイテム

サングラス

山では平地よりも標高が高いため紫外線が強いです。

目を守るために使用すると良いでしょう。

 

折りたたみ傘

麓の林道や道が激しくない場所では折りたたみ傘が活躍する場合もあります。

レインウェアと使い分けると良いですね。

 

トレッキングポール

4点歩行で歩くので、バランスが取りづらい山道を歩くことができます。

上手く使えば足の負担を軽減できるので、体力に自信がない方にもおすすめです。

 

日焼け止め

晴れた日の山は日焼けが大敵!

曇りの日でも日焼けはします。

 

日焼けをすると脱水を引き起こしたり疲労が激しくなるので、必ず日焼け止めを塗りましょう。

汗をかきますので、ウォータープルーフのものが良いでしょう。

 

筆記用具

登山届や地図の書き込みなど、使用する場面は意外にありますので、1つ持っておくと便利です。

 

虫除けスプレー

山では虫に刺される機会も多くなります。

蚊やアブなど、虫に刺される前に予防をしましょう。

 

トイレットペーパー

トイレットペーパーは、隠れた便利アイテム!

食器拭きや、鼻をかむ時など、様々な場所で活用できます。

ティッシュペーパーより、トイレットペーパーが便利です。

ロールで持っていくと嵩張るので、必要な量だけをパウチに入れて持ち歩きましょう。

 

常備薬

登山中、すぐに病院へ行くことは難しいです。

体調を崩してしまったときに備えて、普段飲んでいる頭痛薬や胃薬は用意しましょう。

 

携帯トイレ

山にトイレがない時、緊急時にあると安心です。

携帯トイレしか使用できない山小屋もありますので、持っておきましょう。

 

浄水器

途中で沢水を汲む際には浄水器があると安心です。

上手く使えば持ち運ぶ水の量を減らせて軽量化にも貢献してくれます。

 

登山の持ち物をチェックリストで確認!

登山に必要な装備を忘れずに準備しましょう!

服装やアイテムをリストでチェックして揃えていけると良いですね。

選ぶ際のポイントも一緒に記載しますので、ぜひ登山に出かける際には、コピーなどして活用してみてくださいね。

 

◎:必須アイテム / ◯:あると便利なアイテム

 ウェア 日帰り 宿泊 確認
 レインウェア ウェアの熱を逃がし、防水効果のある透湿防水素材を使用した雨具を選ぶ。
※冬場は完全防水のアウターシェルを準備
 ベースレイヤー 気温が高い場合は速乾性のある素材を選ぶ。冬場はウールなどがおすすめ。
 ミドルレイヤー 中厚手のウールやフリースなど。気温や登る山によって使い分ける。
 パンツ 速乾性があり、足を曲げ伸ばししやすい、ストレッチの効いた素材を選ぶ。
 靴下 速乾性がある登山用の靴下を選ぶ。靴との相性も忘れずにチェックする。
 手袋 季節に応じて選ぶ。防水手袋も別に持つ。
 帽子 日差しを避け、頭部を保護してくれる。
ギア 日帰り 宿泊 確認
 登山靴 防水性が高くかかと部分が硬く安定しているもの、十分な剛性があるソールがおすすめ。使用する靴下と試し履きをして選ぶ。
 リュック 最初に購入する場合は30L前後がおすすめ。
 ザックカバー 荷物を濡らさないために、容量にあったカバーをつける。
 レインスパッツ 登山靴に雨が入るのを防ぐ効果あり。
 ヘッドライト 夜道を照らすアイテムとして、両手が塞がらないヘッドライトがおすすめ。
 登山地図
GPSアプリ
携帯電話の電池が切れた場合に備え、紙の地図とコンパスを持つ。
 スマートフォン
バッテリー
緊急事の連絡手段として必要。バッテリーも忘れずに。
 水筒(水分) ペットボトルのままでも可。できればスポーツドリンクやお茶と真水を別々に持つと良い。
 行動食 歩きながらもでも食べることができる食料を選ぶ。
 ゴミ袋 環境保護のため、自分で出したゴミは持ち帰る。
 サングラス 紫外線から目を守る。
 トレッキングポール バランスが取りやすくなる。体力に自信がない方にもおすすめ。
 日焼け止め 汗をかくため、ウォータープルーフがおすすめ。
 筆記用具 登山届や地図に書き込みなど使用場面は多い場合あり。
 トイレットペーパー 食器拭きや鼻をかむ時など、様々な用途で使用できる。
 虫除けスプレー 虫に刺される前に予防を。
 折りたたみ傘 歩く場所によってレインウェアと使い分けを。
 非常時に必要 日帰り 宿泊 確認
 非常食 すぐに食べられ、軽くて保存がきく物。高カロリーな物を選ぶ。
 健康保険証 保険証またはコピーを持参。
 常備薬 頭痛や腹痛の薬、普段飲んでいる薬があると安心。
 携帯トイレ 山ではトイレがない場合もあるので、緊急時に備える。

 

 

登山準備が整ったら、登山の基礎知識もインプット!

山頂の景色

登山では、山選びも大切!

山を選ぶ時のポイントや、登山のルールをご紹介します。

 

自分のレベルにあった山を選ぼう!

山選びを当店のスタッフに相談したり、登山経験者の方に同行してもらうと安心でしょう。

 

初めて登山をする場合は、登山口から頂上まで標高差が300m以下、歩行時間が2時間程度のコースがおすすめです。

登山者が多い山では、登山道やトイレなどが整備されていることも多いので、チャレンジしやすいと思います。

 

登山でのルールも忘れずにチェック!

登山道ですれ違う時は、登りの方が優先です。

道を譲る場合、滑落の危険がある谷側ではなく、山側に避けましょう。

 

道に迷った時や日没が迫ってきた時は、わかる場所まで引き返し、下山することが大切です。

山では天気が変わりやすく、暗くなることも考え、早め出発・早め下山を心がけましょう。

 

山でのルールを守り、安全に登山を行うよう心がけることが大切です。

 

 

登山は準備から!服装やアイテムを揃え登山を楽しもう

登山をするためには、必須の服装とアイテムがあります。

 

「登山靴・リュック・レインウェア」は登山の基本装備。

また、肌着の「ベースレイヤー」、シャツやフリースなどの「ミドルレイヤー」、雨風から体を守る「アウターレイヤー」のレイヤリングで体温調節を行いましょう。

 

登山では服装の他にヘッドライトや地図など、必須アイテムも。

緊急時に役立つ常備薬や非常食も忘れずに準備しておくと安心です。

 

初めての方は、登山者が多く登山道やトイレが整備されていることがある山を選ぶなど、自分のレベルにあった山を選ぶことが大切。

登山の装備を整え、山でのルールを守り、安全第一で登山を楽しんでくださいね。

 

アウトドアアイテム専門店のMOOSEでは、登山やトレッキングに役立つ装備を多数取り扱っています。
山にお出かけの予定がある方は、ぜひ覗いてみてくださいね!

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