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ハイキング・トレッキングと登山の違いは?各特徴や魅力を確認!

登山・ハイキング

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こんにちは!アウトドアアイテム専門店「MOOSE」の石田です。

最近のアウトドアブームで注目が集まっている「ハイキング」「トレッキング」「登山」の3つの山歩き。

新しい趣味や健康づくりとして「挑戦してみたい!」と考えている方もいるのではないでしょうか?

でも、具体的にその違いは?と聞かれると、なんとなくのイメージは湧いても意外と知らない部分も多いですよね。

今回はそんな「ハイキング」「トレッキング」「登山」について。

それぞれの違いや特徴・魅力を、初心者にもわかりやすくご紹介します!

 

ハイキング・トレッキング・登山の違いを確認しよう

ハイキング・トレッキング・登山は、アウトドアフィールドの中でも、主に山の中を景色や地形を楽しみながら歩く、という共通点はあるものの、実は明確な違いというものはありません。

言葉として、「山歩きをする」ということであれば、どの言葉を使っても間違いではないのです。

とはいえ、はっきりとした定義はありませんが、それぞれ目的や歩行時間、フィールドとなる場所などによって、一般的な認識に違いがあります。

簡単に言ってしまえば、「ハイキング」「トレッキング」「登山」の順で、必要とされる体力、所要時間、装備、技術などのレベルが高くなっていきます。

これだけではイメージしにくいと思いますので、具体的に例に挙げながら詳しく3つの特徴をご紹介します!

ハイキングの特徴

 

ハイキングの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 標高差:小
  • 距離:短
  • 装備:軽量
  • 所要時間:日帰り
  • 難易度:低

ハイキングはなだらかなアップダウンのある道を”自然の中を歩くこと”そのものを楽しむといった意味合いで使われることが多いです。

必ずしも山に登るわけではありません。

標高差のあまりない近場の低山や、木道で歩けるようになっている湿原、歩きやすく整備された森の遊歩道など、自然豊かな場所がルートとなります。

また、ロープウェイなどを使い比較的簡単にアクセスできる場所を歩く際も、ハイキングという言葉が使われます。

ただ、近年ではロングディスタンス・ハイキングや、ウルトラライト・ハイキングなど、長距離、長時間の山歩きや、そのスタイルを指すキーワードとしても使われます。

そのため、あまり山域や時期に限らず「ハイキング」という言葉を使うことも多くなりました。

かなり広い意味合いで使えますが、バリエーションルートやクライミングの要素が入る場合は使われないため、シンプルに「自然の中を歩く」ということを楽しむ際に使うイメージです。

山頂を目指さない場合もあるので、山の中に限らず舗装路や林道などを歩くこともあり、比較的危険の少ないルートが多いです。

一般的には、主に短時間・日帰りで気軽に楽しめるため、3つの中では一番ハードルが低く、初心者にもチャレンジしやすい山歩きです。

トレッキングの特徴

 

トレッキングは次のような特徴を持ちます。

  • 標高差:小〜大
  • 距離:短〜長
  • 装備:軽〜重量
  • 所要時間:日帰り・宿泊
  • 難易度:中

トレッキングはピークハントを目的とせず、”山を歩くこと”を目的とした意味合いで使われますが、3つの中では最も広い意味で使われる言葉です。

山頂を経由することはありますが、あくまでも主たる目的は山を歩くことなので、山頂を踏むことなく峠をつないで歩くこともあります。

また、日帰りに限らず、日数も何日に及ぶこともありますし、距離も何十キロにおよぶ場合でもトレッキングという言葉を使います。

海外でも、ヒマラヤやヨーロッパアルプスなどの周りを巡る、長大なルートを歩く際もトレッキングといわれるケースがほとんど。

登山との明確な違いは、登山道として整備された道を歩くという点。

ハイキングと同じく、バリエーションルートやクライミングの要素がある場合にはあまり使いませんが、違いはあくまでも「山の中を歩く」ということでしょうか?

もちろん、歩く山域によって難易度は大きく変わりますが、基本的には整備された一般的な登山道を歩きます。

ですので、トレッキングの難易度はハイキングと登山の中間くらいと考えると良いでしょう。

登山の特徴

 

登山の特徴を簡単にまとめると以下の通り。

  • 標高差:大
  • 距離:中〜長
  • 装備:重量
  • 所要時間:日帰り・宿泊
  • 難易度:中〜高

登山は、「山頂を目指して登る」いわゆるピークハントという意味合いで使われることが多いです。

日本では最も馴染みの深い言葉ではないでしょうか?

日帰りで山頂を目指すこともあれば、連なる山の山頂を繋いで歩いて行く縦走登山や、整備されていないバリエーションルートを登ったり、ハーネスやロープなどの専門器具を使って登って行くようなアルパインスタイルの登山も含まれます。

「登山」という言葉はかなり幅広い意味で使われますが、バリエーションルートを使ったり、クライミング的な要素のある「登攀(とうはん)」が含まれるのは3つの中で登山だけです。

低山の簡単なルートの場合もありますが、8,000mを超える場所で行われるような登山もあり、難易度にはかなり幅があります。

一般的にはハイキング、トレッキングに比べてルートも長くなることが多く、長時間行動したり、何日にも及ぶような計画になるため、山小屋やテントで宿泊することが多いです。

登山は標高差だけじゃなく歩行距離や登る山の高さ、選ぶルートや時期によっても難易度が変わり、体力や求められる技術も異なるため、3つの中で最もハードルの高いアクティビティといえるでしょう。

ハイキング・トレッキング・登山それぞれの魅力や基本装備をチェック!

 

山歩きは雄大な自然の良さを肌で感じられる、アウトドアアクティビティです。

朝と夜、標高、季節によっても自然環境は変化します。

初めてハイキング・トレッキング・登山にチャレンジするなら、それぞれの魅力はもちろん、基本となる装備についてもしっかりおさえておきましょう。

それぞれの山歩きの魅力

ハイキング・トレッキング・登山の3つに共通することは、豊かな自然に触れられる点。

森林浴でリラックスしたり、運動によるストレス発散、日常生活では味わえない刺激や感動もあるでしょう。

それぞれの魅力についても、お伝えしていきます。

ハイキングの魅力

 

ハイキングの魅力は、一般的にトレッキングや登山に比べて軽装備・短時間で楽しめること。

難易度の高い場所を選ばなくても良いことも多く、のんびり四季折々の自然風景を満喫できます。

体力に自信のない方も、健康のために少しずつ歩きたい方も、老若男女問わず気軽にトライできるのも魅力です。

トレッキングの魅力

 

トレッキングは、ハイキングに比べて森の奥地へと進むことが多く、手つかずの自然美に出会えるのが魅力です。

基本的には山の中を歩くため、開けた景色や雄大な山容など、非日常の景色を楽しめるのが特徴。

渓流沿いを歩くリバートレッキングや雪山を歩くスノートレッキングなど、場所や方法に合わせた楽しみ方があります。

登山の魅力

 

何といっても山頂に到達した時の達成感と、遮るもののない山頂からの景色は、登山の醍醐味でしょう。

ハイキングやトレッキングより十分な準備や計画が必要ですが、どんな山を、どんなルートで、どんな方法で登るかによって難易度が変わり、初心者から上級者まで幅広い楽しみ方ができます。

どれも魅力的なので迷ってしまいますよね。

まずはツアーなどに参加してみたり、自分のレベルに合ったコースを経験者と一緒に楽しんでみることがおすすめです。

基本となる服装や持ち物

山歩きだけじゃなく、アウトドアアクティビティすべてに共通することですが、いつもとは違う環境下に対応する準備が必要です。

服装や持ち物についても、事前にさまざまな情報を得て用意する必要があります。

初めて山歩きに挑戦する方はチェックしましょう!

基本の服装

山歩きの基本の服装は、重ね着(レイヤリング)です。

重ね着をすることで、天候や気温変動といった環境の変化に合わせて体温調整できるようにします。

 

肌着やTシャツなどインナーとして着る「ベースレイヤー」、ダウン・フリース・シャツなど中間着である「ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)」、シェルやレインウェアなど1番外側に着る「アウターレイヤー」といった3つを組み合わせます。

ベースレイヤーは汗を吸収し速乾性に優れたもの、ミッドレイヤーは防寒機能と通気性のあるもの、アウターレイヤーは雨・風・雪に備える防風性・防水性のあるものを選ぶと良いでしょう。

他にも、パンツは虫対策として肌が露出しないロングパンツやハーフパンツ+登山タイツの組み合わせがおすすめ。

ケガや日差し・熱中症対策として靴下や帽子、手袋なども用意しておきましょう。

 

基本の持ち物

初めての山歩きで必ず揃えて欲しいのは、三種の神器と呼ばれる「ザック(リュックサック)」「シューズ」「レインウェア(上下セパレート)」の3つ。

ザックは日帰りまでなら30Lサイズを目安に、身体にフィットするものを選びましょう。

シューズは歩きやすさを重視して、ハイキング・トレッキング・登山それぞれのフィールドに合ったものを用意します。

 

山歩きで必要となる持ち物は、他にもたくさんあります。

例えば、以下のような物です。

  • 暗い道を照らすヘッドランプ(予備電池も)
  • 現在地やルート確認のための登山向けマップアプリ(予備で紙の地図、コンパスも)
  • 体力消耗を緩和する行動食(おやつ)
  • サプリメント(体力・ビタミン補給用)、水分(水筒・ペットボトル)など
  • ファーストエイドキット(絆創膏、消毒液、テーピング、常備薬など)

山歩きでは、季節やコース、日帰りか宿泊かによっても必要な持ち物が変わります。

専門店で相談しながら、自分に合ったものを揃えていきましょう。

服装と持ち物については「登山の装備はこれで完璧!必須&便利アイテム、服装までをチェック」のコラムも参考にしてくださいね!

目的や難易度に合わせてハイキング・トレッキング・登山を楽しもう!

「ハイキング」「トレッキング」「登山」は、すべて山歩き。

どれも自然を楽しむアウトドアアクティビティです。

3つは目的に違いがあり、山頂を目指さず自然の中を歩くのが「ハイキング」と「トレッキング」、山頂を目指して登るのが「登山」です。

難易度は「ハイキング」が低レベル、「トレッキング」が中レベル、「登山」が高レベルのイメージです。

初心者向けは軽装備・短時間で行える「ハイキング」ですが、山の標高差やルートなどによっては、初めての方でも「トレッキング」や「登山」にチャレンジできます。

ただし、最初の一歩は踏み出しにくいかもしれません。

そんな方には、まずツアーなどに参加してみたり、自分のレベルに合ったコースを経験者と一緒に楽しんでみることがおすすめです。

また、自然相手のアクティビティだからこそ、不測の事態に遭遇する可能性もあります。

服装や準備品などは事前にしっかりチェックして、安全に始めましょう!

アウトドアアイテム専門店MOOSEでは、登山やトレッキングに役立つ装備を多数取り扱っています。

山にお出かけの予定がある方は、ぜひ覗いてみてくださいね!

 

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