UTMF 2014 サポート記(2)

2014/05/01


 

前回(1)の続きです。

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いよいよUTMF 2014当日。

僕がお手伝いしたHOKA ONE ONEをはじめ、メーカーの方達は選手サポートだけでなく、ブースの運営も同時進行。

空いている時間は、僕らもブースのお手伝いをしましたが、やはりウルトラのランナーにはHOKA ONE ONEが人気!

特に海外から来ていたランナーのHOKA率は非常に高かった印象です。

 

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(HOKA ONE ONE)

 

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(VASQUE / CLIFF BAR)

 

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(LA SPORTIVA)

 

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(SALOMON)

 

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(HAGLOFS)

 

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(New-HALE / VESPA)

 

スタート前も各ブースは大賑わい!

レース当日のブースには、各メーカーのサポートランナーも姿を現し、記念撮影にも応じていました!

そしてレース1時間前にはHOKA ONE ONEチームも会場入りして皆で記念撮影。

 

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今期からHOKA ONE ONEチームの所属となった、2013UTMF優勝者の原良和さんと奥さんの朋子さん。

今回は奥さんとサンウエストの川田さん、それに2013年の東京柴又100Kをはじめ、国内外のレースで数多く優勝されているウルトラランナーである大島康寿さんの3人で原さんをサポート。

 

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HOKA ONE ONEの日本チーム&アントワーヌ、リオネル。

 

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アントワーヌとリオネル、望月将悟さん、リオネルのお嬢さんハナエちゃん。

 

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僕と健介さんがサポートするフランチェスカとクリストフもスタート会場に到着。

 

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前日と打って変わって、当日エントリーと装備チェックは大混雑。

お仕事の都合等で当日入りする参加者は大変です・・・。

 

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そして、いよいよスタートの時間が近づきます!

壮大なテーマ曲が流れる中、選手達はスタート地点へ。

 

4月25日(金)15時にUTMF 2014がスタート!

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ここからゴールまで、ほぼ丸一日(最終ゴール者は46時間!)という過酷なレースが始まります!

 

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選手達がスタートしたと同時に、僕らは最初のサポートエイド「A3山中湖きらら」へ向かいます!

トップの選手が到着するまで、およそ3時間半。

十分に時間はあるものの、夜に備えてサポートカーのガソリンを補充したり、色々と買い足したり、気ばかり焦ります。

 

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「A3 山中湖きらら」(39.3km地点)

結局、16時前には山中湖きららに到着。

 

今回、僕達のチームが回るサポートエイドは合計7カ所。

そのうち、最初のサポートエイドとなる「A3山中湖きらら」は、最も緊張感に包まれていました。

どのチームも自分達の選手が到着すれば1分1秒でも早く完璧な状態で送り出す為に、入念な準備を整えます。

そんなピリピリした雰囲気の中でも周りには知った顔が多く、話をしていると少しだけリラックスする事が出来ました。

特に山本健一選手をサポートしているべスパの斎藤さんは、百戦錬磨のベテランといった感じの落ち着き。

流石です・・・(笑)

 

そんな中、僕と健介さんがサポートしているクリストフが、「A1富士吉田」(18.2km)をトップで通過したとの情報が入ってきました・・・!

緊張感が一気に高まり、トップで到着した時にミスする事が無いように、補給やコース・タイム説明等を再チェックしていると、一緒に居たWAAのロマンが一言。

「クリストフはいつも最初だけトップなんだよ!(笑)」

 

そんなロマンの言葉通り?「A2二十曲峠」(33.4km)に到着した時点でクリストフは24位。

ただ、トップ選手との時間差がどれくらなのか、細かい情報はなかなかアップデートされない為、選手がエイドに入ってくるまでは、誰が来るのかも分かりません。

大会公式ページのランナーズアップデートと、iRunFarのツイッターを確認しながら、選手が到着するのを今か今かと待ち侘びます。

 

そして予定時刻より少し遅れて、トップの選手「フランソワ・デンヌ」と「イケル・カレラ」が同時に到着!

その10分後には、HOKAチームのアントワーヌとリオネル、デイブが続々と到着!

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手慣れた様子でアントワーヌのサポートをする奥さんのアナさん。

 

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スタート前までの穏やかな雰囲気とは全く違い、闘争心に溢れた表情のデイブ!

当たり前ですが、彼らが世界のトップランナーである事を再認識。

 

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原さんが到着すると、すぐさまカメラに囲まれます。

前回優勝者としての宿命とはいえ、少し窮屈そうに見えました。

 

ここからは嵐のような時間。(もちろん写真を撮る余裕は全くなし)

まずはクリストフが到着!

事前の打ち合わせ通り、ドリンクのボトルを素早く交換し、小さく包んだおにぎりや補給食を渡しながら、現時点でトップとの時間差、現在地の距離と次のエイドまでの距離を説明し、おおまかな高低差マップを確認したらクリストフを激励して送り出します!

「Allez! christophe!!」(フランス語でGo!!的な言葉)

エイド到着から出発までの時間、約1分!

レース序盤は前後の差も大きく開いていない為、時間との勝負です。

 

そして今回、僕と健介さんチームはもう一人の女子選手、フランチェスカも同時にサポートする為、次に備えます。

今回はこの2人同時にサポートするというミッションが、精神面で大きな不安でした。

クリストフが次のエイドに到着する前に、フランチェスカのサポートを終わらせて次のエイドに先回りしている必要がある為、時間の計算で頭はフル回転の状態。

次の「A4すばしり」(55.7km)までの走行距離は約16km、時間にしておよそ1時間半。

もしフランチェスカのペースが遅れた場合、時間の余裕が殆ど無くなる状況なので、とにかく焦ります。

 

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焦る僕の隣で、べスパ斎藤さんと山本健一選手のコンビは、エイドでも全く焦る事無くマイペース。場慣れてます。

 

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クリストフのおよそ15分後にフランチェスカが到着!

女子とはいえ、トップ選手はやっぱり早い!(この時点で総合46位・女子4位)

クリストフと同じように、エイド到着から1分ほどで出発していきました。

2人を送り出すと、直ぐに次のエイド「A4すばしり」(55.7km地点)に向かいます!

 

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「A4すばしり」(55.7km地点)にも、HOKAチームトップで到着したのはアントワーヌ。

声をかけると、いつもどおりニコニコと笑顔を返してくれます。

レース中も決して変わらぬ穏やかな表情、平常心は本当に見習うべき事でした。

 

ここでは少しだけ腰掛けて、軽い食事。

ただ、それでも滞在時間は約2分で再び出発していきました。

 

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続いて到着したのはリオネル。

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温かいなめこ汁と焼き餅でしっかりと補給します!

ちなみにリオネルはお餅が大好きで、エイドではいつも「mochi mochi」と言っていました(笑)

 

その後、しばらくしてクリストフも到着!

表情に少し疲れも見えますが、まだまだ元気な様子。

味噌汁も飲み、おにぎりも食べて再び出発!

「Allez! christophe!!」

 

その25分後にフランチェスカが到着。

前半は予想以上にスピードレースの展開で、女子トップ選手との差がおよそ40分にも広がっていました。

その事を告げると首を横に振り、ちょっと信じられないといった表情・・・。

恐らくはこの時点で自分のコンディションがあまり良くない事も感じていたのだと思います。

しかも転倒で足も少し痛めている様子。

ただ、レースはまだ序盤戦。後半に巻き返してくれる事を願って送り出します!

 

振り返ってみて、個人的にはこの「A4すばしり」のエイドが一番素晴らしかったです!

選手だけでなく、サポートの僕らにも温かい食べ物を快く提供してくれて、サポートエリアも臨機応変に対応していました。

正直、決められた事を何が何でも順守しようとする事しか頭に無いエイドもあり、それぞれのエイドによって対応が大きく異なっていたのも印象的です。

 

尚、この「A4すばしり」(55.7km地点)と「A5富士山御殿場口太郎坊」(65.6km地点)は走行距離が10km程度しかなく、選手の所要時間も1時間程度。

クリストフが出発してから既に25分が経過していた為、順調であれば到着まで残り30分程度しかなく、時間的に最も余裕が無く厳しかったのがこの区間でした。

焦る気持ちを抑えつつ「A5富士山御殿場口太郎坊」へと急ぎます。

 

 

何とかトラブルも無く、クリストフが到着する前に無事「A5富士山御殿場口太郎坊」(65.6km地点)に到着!

外の気温は既に真冬並みの寒さで、防寒着を着こんでいても震えてくる程。

ましてや汗を大量にかいている選手たちは、動きが鈍くなった途端に低体温症のリスクが高くなってきます。

 

予定より20分程遅れてクリストフが到着。

このエイドはサポートをパスする他チームも多く、クリストフも腰を下ろす事無く、ボトル交換と補給のみで出発していきました。

 

あとはフランチェスカの到着を待ちます。

ところが前のエイドではクリストフから25分遅れだったフランチェスカでしたが、40分を過ぎても姿が見えません。

何かあったかと心配して、エイドまでの登り坂まで迎えに行きそこで待っていると、同じく心配して坂の下まで降りて行っていたロマンと一緒にフランチェスカが姿を見せました。

ただ、その顔には既にエネルギーが無く、歩くのが精一杯の様子。

手は浮腫み、冷たく冷えており、低体温症にもなりかけている状態でした。

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残念ながら、フランチェスカはここでリタイアを決断。

実力、実績のある選手でも、100マイルのレースは難しく、常に上手くいく訳ではないのだと痛感しました。

いくらレース前のコンディションが良くても、レース中にハプニングが起きたり、胃が食べ物を受け付けなくなったり、全てはやってみなければどうなるかも分からない世界。

レースでコンスタントに結果を残すのは、本当に難しい事なんだと思います。

 

フランチェスカが温かい物を飲んでいる間にエイドのスタッフに確認すると、スタート地点に戻るバスが出るのは何時間も先との事。

寒い中でバスを待たせておく事は出来ないので、とりあえず僕らの車に同乗して次のエイドまで一緒に向かう事に。

 

こうして、レースはここから更に厳しい後半戦へと突入していきます・・・。

(3)へ続く。